Diario de Paloma

昨日のエスペランサライブ。

震災後二週間でしかもまだ余震もあり、お客さんの安全確保とかいろいろな意味で不安を持ちつつも、オーナーのこういう時だからこそやる!という気持ちに賛同して踊りました。

私たちに出来ることはいつも通りのライブをすること。
思ったよりお客さんも来てもらえて良かった。
こんな時にわざわざ観に来てくれるなんてありがたい。

不思議な感覚に陥ったのはロンデ―ニャを踊った時の事。
静かにゆっくりと心に染み入るようなギターの旋律に桂子さんのサリーダが重なり…すると私の中に静かに大きな月が浮かび上がり、その月の光は真っ暗な大地を照らす。そこには不安も悲しみもなく、ただ静かに広がっている。
私は形がなく空気のようにカンテとギターに動かされてたゆたう。
どんどん心が静かになる。憎しみも恐怖も不安もない。ただ今日こうやって生きていることを噛みしめる。
きっと２度と同じ感覚で踊ることはもうないだろう。
今日のロンデ―ニャで得た感覚は一生忘れないだろうな。

観に来てくれた人を元気にしたい！なんて言ってたけどとんでもない、逆に周りの人に自分がとっても元気をもらった。救われた気がした。
私の存在価値なんて小さいだろう。でもこの世になにか自分にしかできないことがあるはず。それを全力で全うしようと思った。

そしてライブでその何かが見えたような気がした夜だった。